人類の起源と共に人は化粧行為をしてきました。
寒冷や乾燥から肌を保護するために、油脂を塗ったり、
魔除け、種族の識別、祭礼時に顔料を顔に塗っていました。
日本の現代の化粧の歴史は平安時代にさかのぼります。
遣唐使廃止のころから国風文化が広がり、源氏物語の絵巻物
にも見られるように日本独特の和装文化が生まれました。
化粧も身を清める行為から、神に近い人、高貴な人、
が男女ともに白化粧をするようになりました。

江戸時代になり裕福な一般の女性たちにも薄化粧が広まり、
婚約が決まるとお歯黒を付け、子供ができると眉を剃りました。
明治時代になり、一気に欧風化が進み風俗が洋装になりました。
ヨーロッパでは中世の頃、化粧する事は神を冒涜する行為と考えられていました。
(人は神の創造物)そのため欧米では現代でもナチュラルメークが主流です。

現代の日本の化粧文化は、上記の双方の文化の流れを
受け継ぎ、自然な美白願望が主流です。
外見のファッションは欧米風、心は日本的のようです。